B5N2 九七式艦上攻撃機一二型(三号艦攻)

皆様こんにちわ。今年は非常に寒い冬となりましたね。毎日コタツから出られずに、製作も低張気味ででありましたが、ちっとだけ暖かくなったので、スイッチも入り、今回の完成となりました。
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お題は↑。九七式艦攻一二型、題して「沖縄航空戦」であります。「つれづれプラモ製作記」という人気模型サイトのコンペのテーマが「老兵の冬」というものでありまして、それに参加すべくの製作です。沖縄航空戦と言いますと、実際始まったのは四月からですが、まぁ、その辺はお許し頂きましょう(汗)。

そんな訳で、今回の設定は昭和20年初頭の九七艦攻です。真珠湾で一世一代の殊勲を演じたこの機体も、最早第一線機としての価値は無く、本土の練習航空隊や、対潜哨戒の海上護衛部隊装備機として、その余生を送っておりました。性能が安定していて、後方支援では結構重宝がられていたみたいです。生産自体もとうに中止されており、前線部隊には新鋭の天山艦攻が出回っておりました。そんな中で始まった最後の総力戦である、いわゆる「沖縄戦」。天山と共に残存の九七艦攻も各地からかき集められ、沖縄方面の空へと、その老体に鞭打って飛び立ちます。勿論、この時期になると編隊組んでの昼間攻撃などは完全に自殺行為でありまして、もっぱら夜間雷撃に従事していたらしいです。

で、今回作るのは既述の通り「老兵・九七艦攻」です。その「老体に鞭打って」を、どう表現するかがキモになりますが、イメージ的にはやはり派手な塗装の剥離でしょうか・・・・。それを目指してやってみました。
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手本の写真はこれとか
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これとか
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これになります。相当のベテラン機なのか、かなりの塗装の剥離が見られます。これらの写真をイメージして製作を開始しました。
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まずは通例通り、コクピット周りから始めますが、特に何もしなくても十分な立体感のあるパーツ構成です。押し出しピン跡とかが、多少気にはなりますが、どうせほとんど見えなくなるので「無視」を決め込みます(・∀・)
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で、今回は日の丸唯一の実用機上レーダーとなりました「H-6電探」装備機としましたので、主翼や胴体からアンテナが生えた機体となります。キットにはプラパーツがオマケで付属してますが、イマイチシャープさに欠けるのと、強度的な面から、真鍮パイプと真鍮線の組合せで自作してみました。自作パーツは、その出来は「ちょっと・・・・アレ」ですが、強度的には心配なくなりました。
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機体に取り付けるとこんな感じです。柳腰の美人さんが簪付けた感じですかね?ま、変なトゲトゲが付いてるだけ・・・・という見方もできますが(笑)。いずれにしても、如何にも低性能そうで、あまり強そうには見えませんが、一定の効果はあったらしいです。
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お次はすっかり定番となりました鋲打ちです。ヨンパチ図面があるので、それに合わせてラインのアタリを付けて行きます。
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あとはひたすら打つだけです。一番根気が必要な工程ですね。
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根気勝負もこれにて終了。リベットが終わって疲れ果てたら、雷撃機の「キンタマ」、魚雷を作ります。
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その断面が「真円をしていない」という残念なハセ魚雷ですが、そこは妥協し、「抱締索」をコンマ3の糸ハンダとかで自作し、それっぽく作り直します。あと、魚雷後端に取付ける四角形の「筐板」も作っておくとモアベターでしょう。
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それではようやく塗装工程です。
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各部をマスキングしたら、色を重ねて行きます。
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塗装図によりますと、主翼上面の「歩行禁止ライン」は無いようですが、参考にした「KEB-306号機」の写真を見てみると、うっすらと見える様な見えない様な・・・・。多分間違ってますが(汗)「ライン有り」としました。
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下面はインストや昔のモデルアートのムック本にあった通り灰緑としましたが、ここで間違い発覚。実際は「無塗装銀」ということが発覚し、「あ~あ・・・・」でございました。塗り直す根性は無かったのでそのままです(´・ω・`)
一応「ベテラン機」という事を意識して、ややグラデをかけております。上面も同じく控えめに?グラデーション塗装です。
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これにて基本の塗装は完了です。吹きこぼれもほとんど無く、概ね上手くいってくれました。
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機番のデカールとかを貼りましたら、グレートーンを吹いて全体のトーンを整え、最後に3分艶くらいのクリアーでコートします。それが終わり、一度研磨スポンジで水研ぎしたら、スミ入れです。
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このままハゲチョロ無しで仕上げても良かったのですが、「そこはベテランの老兵」です。エナメルのフラットアルミで、剥げを書き込んで行きます。使用した筆はBUNSEIDOのウッディフット5/0とモデルカステンのアイフィニッシャーです。後者は本来フィギアなどの瞳塗り用なのですが、機体の引っかき傷とかを書き込むのに丁度良いかと・・・。超極細の筆ですね。
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で、写真を手本に「ああでもない、こうでもない」と、剥げを書き込んで行くのですが、中々イメージ通りにはなってくれません。結果、やり過ぎまして「もういいや(・∀・)」と強制終了いたしました。で、アンテナのトゲトゲとか魚雷とか、あれこれ小物を付ければ完成です。
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何とも「わざとらしさ」満載な仕上げとなってしまいましたが、根性の糸が切れました。毎回こんな感じです。妥協の嵐(苦笑)。
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本来今回作った航空隊の「931空」は対潜哨戒の海上護衛部隊でありまして、魚雷は積まないのですが、沖縄戦に引っ張り出された折には、夜間雷撃に使用されたそうです。
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それでは、今回は「あざとさ」満載の老兵さんで終了です。ご覧いただきありがとうございました。やっぱ中々イメージ通りには行きませんねぇ・・・・。(´・ω・`)
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この記事へのコメント

クラウン
2018年02月20日 19:40
うおー!!!かっちょえーじゃないですか!!
どーやったらこんなリアルに出来上がるんですか?僕も見習いたいです。
九七艦攻は今回oniさんが作ったほっそりした3号艦攻と頭でっかちの…何号だったか忘れましたけど…僕は3号の方が好きですかね。oniさんはどちらが好みですか?



長々とすみません。では、失礼。
oni
2018年02月20日 20:17
クラウンさん
こんばんわ。早速のコメント、ありがとうございます♪今回は「敗残の老兵」・・・。敗戦直前の極限状態を表現したかったのですが、ちょっとやり過ぎました(汗)これじゃスクラップです(笑)。

頭デッカチの艦攻は一号ですね。本来搭載予定だった「栄」が間に合わず、直径の大きい「光」を積んだ初期型です。私はやはり、本来のあるべき姿、スタイルのバランスが俄然良くなった三号が好みです。
はつたか
2018年02月20日 21:19
はじめまして。きららサンのところから参りました、はつたかと申します。、いつも勉強させてもらってます。
今回もお見事ですね。剥げ具合が上品でなんとも・・
ついやり過ぎて後悔するんですよね。眼福でした。
どうぞよろしくお願いいたします。
oni
2018年02月20日 21:46
はつたかさん
こんばんわ。コメントありがとうございます。お名前はいつもきららさんの所で拝見しておりました。T-1、カッチョエエですね。塗り分けはデカールなんですね。良くまぁ、大判デカールをこの曲面に貼れるもんだと、感心しておりました。。

つれづれコンペも最終回とかで残念ですね、今回私もエントリーしておりますので、ズタボロ艦攻、また見てやって下さいませ。

日の丸のハゲチョロは、大げさに言えば私の永遠のテーマでして、毎回ああでもない、こうでもない、と四苦八苦。挙句「ま、いっか」で妥協しております(笑)。さじ加減が非常に難しいんですよね~。

今後共よろしくお願い申し上げます。
マサ
2018年02月21日 16:58
どうも、マサですこんにちは。
いや~かっちょいい。かっちょいいとしか言いようがありません。塗装の剥げなんか実機さながらじゃありませんか!

僕は今、零戦三二型を作っていまして、剥げチョロに挑戦していますが、ついつい"やりすぎ注意"になってしまいます。(泣)
零戦といえば、oniさんは二二型が好きだそうですね。確かに、零戦シリーズでは一番性能のバランスが取れていますね。一番"完成した"零戦ではないでしょうか。僕は三二型が一番好きです。ほかの零戦には無い角形に成形された翼端がその理由です。ん?変人ですが何か?(・∀・)
ではでは。
oni
2018年02月21日 18:51
マサさん
こんにちわ。コメントいただきありがとうございます。今後共よろしくお願い致します。

今回の艦攻は、敗戦前の極限状態を表現したかったのですが、ほとんどスクラップ状態になってしまいました(汗)ハゲチョロは、そのさじ加減が中々に難しく、いつも頭を悩ませております。で、結局「やり過ぎ」になってしまうんですよね。困ったもんです。

零戦は確かに二二型が一番の完成形だと思います。五二型以降になると「老体に鞭打って」って感じで、悲愴さを感じずにはいられません。後継機を育てられなかった海軍と、当時の日本の工業力に恨み節です。

三二がたは異形の零戦とも言えますが、嫌いではありません、ただ、何故翼端を「矩形」にしたのかな~・・・?っていう気はしますね。ま、好みは人それぞれ、という事で。
Swordsman
2018年02月23日 22:57
流石のOni様節ですね。カッコいい!
ハゲチョロはさっぱり上達しないのでいつもため息で作例を拝見しています。

エアブラシの習作A-10も終えましたので、四式戦にとりかかりました。ハゲチョロが上達しないので今回は「本当に剥がしてみる」ことにしました。

次回作も楽しみにしております。
oni
2018年02月25日 16:53
Swordsmanさん
こんにちわ。今回もコメントありがとうございます。此度はかなり派手なハゲチョロをかましてしまい、最早スクラップ同然となってしまいました(笑)。毎回さじ加減に悩みまして、色々と調整はするのですが、どうもやりすぎてしまう癖が有る様です。で、メンドーになって来て「ま、いっか(・∀・)」と、終わらせてしまうんですね。

次回作は四式戦ですか。エアブラシも手の内に入り、製作が楽しみですね。「本当に剥がす」・・・・。加減を誤ると、エライ事になりますのでご注意下さいませ。私はいつまで経っても「本当に剥がす」度胸が生まれません(苦笑)
oni
2018年03月12日 20:22
Swordsmanさん
早速拝見させていただきました。現用機に関してはとんと無知な私ですが、手堅く仕上げられてるなと思います。エアブラシの調子も良いみたいですね。次作の四式戦、楽しみにしております。

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